こんにちは。オンライン和装ショップスタッフのFです。
着物でお出かけしやすくなる季節到来ですね。とはいえ春は三寒四温。暖かい日もあればひんやりと寒さが戻る日もあり、何を着ようか悩みの種です。そして、この季節にもうひとつの悩み——そう花粉です。ニュースでも連日の飛散状況が取り上げられ、外の空気が霞んで見える日もあり 花粉症の私にとっては毎年憂鬱な季節です。それでもやっぱり「せっかくなら着物でお出かけを」と思うので、快適に着るためには…と色々試してみました。今回は花粉の季節でも”快適に楽しめる着物コーディネート”と”具体的な対策”をご紹介します。

目次
素材選びがポイント。花粉が“つきにくい”着物とは?
花粉対策でまず意識したいのが「素材選び」です。洋服と同じように、着物も素材によって花粉の付きやすさが変わります。
おすすめ素材
・木綿
・ポリエステル(洗える着物)
・表面がなめらかな正絹(大島紬など)
大島紬は、同じ紬でも糸がなめらかで織りが密。手触りもつるっとしていて、花粉が付きにくく付いても落としやすいのが特徴です。
避けたい素材
・結城紬のようなふっくらした織り
・起毛感のある生地
ざっくりと凹凸のある織感の生地は繊維の間に花粉が入り込みやすく、どうしても付着しやすくなります。「まだ少し寒いから紬を着たい」という日もありますが、花粉の多い時期はできるだけ表面がなめらかなものを選ぶのが安心です。

洗える素材
この季節は、花粉のみならずホコリも気になりますよね。そんな時は、洗える着物を選ぶのも一つの方法です。
・木綿
・ポリエステル
自宅でお手入れができるため、花粉対策としても安心。「汚れても大丈夫」と思えるだけで、春のお出かけのハードルがぐっと下がります。
“花粉をブロック” 羽織やコートを活用
春先はまだ肌寒い日も多く、羽織を着る機会も多いですよね。実はこの羽織、花粉対策としても優秀です。
✔ポイント
・外側の一枚が花粉を受け止めてくれる
・帰宅後は脱いでお手入れが楽
素材は着物と同様、つるっとした質感のものがおすすめです。最近は、洗えるレース羽織なども多く、おしゃれを楽しみながら気軽にケアできるのも嬉しいポイントです。

静電気を防ぐと花粉もつきにくい
花粉が付きやすくなる原因のひとつが「静電気」。乾燥した春先は特に発生しやすいため、素材の組み合わせにも少し気を配ると安心です。
一般的には下記の図のように木綿・麻 → 絹 → ウール → 化繊の順で、静電気が起きやすいと言われています。
完全に防ぐことは難しいとしても
・天然素材を中心に組み合わせる
・必要に応じて静電気防止スプレーを使う
といった工夫で、花粉の付着を軽減できます。
※正絹へのスプレーはシミの原因になる場合があるため直接かけないように注意しましょう。

花粉対策も“コーディネート”でおしゃれに
花粉対策アイテムも、せっかくならおしゃれに取り入れたいですよね。たとえば…
・花粉防止メガネと羽織紐の色を合わせる
・マスクと着物や帯の色をリンクさせる
など、ちょっとした工夫でコーディネートの一部として楽しめます。
実際に、先日一緒にお出かけした友人は「メガネと羽織紐のカラーをリンクさせてみたら、なんだか気分が上がっていいね!」と話していました。機能性だけでなく、気持ちが上がる工夫も春のお出かけには大切です。
帰宅後のひと手間で花粉を持ち込まない
外出後のケアはとても重要です。洋服や和服用のブラシがあれば最適ですが、ない場合はハンカチや手でも上から下に さっと軽く撫で払うだけでもずいぶんと花粉は落とせるようです。
✔基本の流れ
・玄関前で 羽織やコートなど外側にあるものから花粉、ほこりをはらい、軽くたたむ
(花粉を払う時は手やハンカチ、ブラシなどで上から下へ)
・着物、帯も同じように花粉、ほこりを払う
特にブラッシングは効果的。
✔ブラッシングのポイント
・肩から裾に向かって払う
・裾まわりは念入りに
・強くこすらず、軽くやさしく
花粉やほこりを落とすことで、室内への持ち込みを防ぐことができます。ブラッシング時は、花粉を吸い込まないようマスクを着用したままがよさそうです。

花粉の季節でも、着物は楽しみましょう
花粉症の方にとっては少しつらい季節ですが、春はお花見やお出かけなど、楽しみも多い時期。ほんの少し工夫を取り入れるだけで、着物でのお出かけはぐっと快適になります。
彩も多く晴れやかな気持ちになるこの季節。花粉対策を上手に取り入れながら、自分らしい着物スタイルを楽しんでみてくださいね。🌸