こんにちは。川島織物セルコン社員の吉野です。
趣味の日本舞踊と着物での街歩きが高じ、気が付けば川島織物の帯も5本に増えていました。
今日は、『マドモアゼル・ユリアと川島織物セルコンの出会いから生まれたプロジェクト 「Yulia To Kawashima(ユリアとカワシマ)」』 の帯をご紹介します。

1.Yulia To Kawashimaとは?

「Yulia To Kawashima」は、着物スタイリストやDJとして活躍するマドモアゼル・ユリアとのコラボレーションブランド。
2022年11月に発売された4アイテムは、川島織物セルコンが長年大切に保管してきた明治時代の図案を、マドモアゼル・ユリアがセレクト。さらに彼女のアイデアを加え、当社デザイナーと共にリデザインして完成させたなごや帯です。

このブランドは、着物スタイリストでありDJとしても活躍するマドモアゼル・ユリアとのコラボレーションから生まれ、現在オンラインショップにて販売中です。
2022年11月に発売された4アイテムは、川島織物セルコンが長年大切に保管してきた明治時代の図案をユリアさんがセレクト。そこに彼女の感性を加え、当社デザイナーとともにリデザインして完成したなごや帯です。

・明治の図案を現代に蘇らせた帯

伝統的なアーカイブデザインに、ユリアさんの感性と当社の技術が融合し、正統派でありながら現代性とファッション性を兼ね備えた、まさに「アンティークの再現」と呼ぶにふさわしい逸品となりました。

2.私が愛用している「彩華格子文」

実は私、このシリーズのなごや帯「彩華格子文」の〈淡白茶と濃緑格子〉を愛用しています! いかがでしょうか? とても素敵ですよね。

紬と帯をコーディネート
左…お太鼓の柄合せも一興。
中央…帯の白場デザインを活かし、ベネチアングラスの帯留めと真田紐を合わせて独創的に。
右…シャープに決まるお太鼓でモダンな着姿

・デザインの魅力:粋でモダン

この帯の最大の魅力は、やはりその洗練されたデザインです。伝統模様を現代的に解釈し、完成された柄には一切の迷いがなく、見るだけで爽快な印象を与えてくれます。まさに「粋でモダン」という言葉がぴったりです。
配色には日本の伝統色が使われていますが、ほんのり生成りがかった白地が全体を柔らかく見せ、色柄を一層引き立てています。かっこよさの中に優しさが漂う、絶妙なバランスが魅力です。

・着姿を美しく見せる締めやすさ

もう一つの特徴は、締めやすさ。程よい厚みと質感があり、張りがあるためお太鼓がシャープに決まります。そのため着姿がさらに粋に見えるのです。(ちなみに私は、シャープなお太鼓が好みなので、帯枕に細長いタイプを使っています。)

・「淡白茶と濃緑格子」を選んだ理由

私がこの帯を選んだ理由は、一目ぼれ。
深い緑の格子と、その上に重なる花鳥文様の鮮やかな色の対比が美しく、まさに「伝統的なのにモダンで粋」というテーマにぴったりでした。
私は日ごろから「自分はどんなきものを持っているか」を写真で管理・意識して、帯や小物を選んでいます。

また、自分の雰囲気にも合っていたのが決め手です。私は「ブルべでおしとやか」なタイプではなく、顔立ちも割と濃いめ。だからこそ、コントラストの効いた配色や力強いデザインがよく映え、手持ちの着物とも相性が良かったのです。

3.活躍シーンいろいろ

この帯は主に秋冬に、母から譲り受けた紬の着物に合わせています。
美術館めぐりやイチョウ並木の散策、女子会やイベントなど幅広く活躍してくれていますが、今後は歌舞伎鑑賞やお正月の集まりにも使いたいと思っています。

また、同系色だけでなく補色やマルチカラーの着物、小物との組み合わせも楽しみのひとつ。コーディネートをシミュレーションするだけでもワクワクできるのが、この帯の素晴らしさです。

コーディネート3種
左から…コーラルの正絹、松葉の小紋にベージュの小物。
黄色の花柄紬に若草色の小物。
ポリエステルの色無地にオレンジ系の小物。
毎回コーディネートを考えるのもワクワク

4.ユリア帯のラインアップをチェック!

オンラインショップでは、このほかにも「ユリア帯」のラインアップをご覧いただけます。きっと「こんな帯が欲しかった!」と思えるデザインに出会えるはず。ぜひチェックしてみてくださいね。

∇帯の詳細やコーディネートのルックなどはこちらのランディングページをご覧ください

Yulia To Kawashima