オーダーカーテンを選ぶ際、生地や色柄に注目される方は多い一方で、「縫製仕様」まで意識される方は決して多くありません。
しかし実際には、縫製の違いが仕上がりの美しさや高級感、長く使ったときの満足度を大きく左右します。

川島織物セルコンの「Morris Design Studio」シリーズでは、生地の魅力を最大限に引き出すために、専用の縫製仕様であるfilo縫製が採用されています。
本記事では、その特長と一般的な縫製仕様との違いについて、ご紹介します。

1. filo縫製とはどんな縫製?

filo縫製は、こだわりの生地を更に美しく魅せる、最高級の技術と真心を惜しみなく注ぎ込んだハイグレードな縫製です。 filo縫製の特徴をご紹介します。

◎仕上がり幅に対して約2.3倍の生地を使用した「3つ山約2.3倍仕様」


filo縫製では、仕上がり幅に対して約2.3倍の生地を使用。これにより、ヒダ山やドレープの数が増え、陰影に深みが生まれます。
約2.3倍の生地量が生む、豊かな表情。 生地をたっぷりと使うことで立体感と奥行きが生まれ、窓辺に上質で落ち着いた印象を与え、空間全体の格を静かに引き上げてくれます。
ホテルライクな空間や、クラシック・モダンインテリアとの相性も抜群です。

ドレープ:MM3115|ウィローボウ/クッション:MM3105|トレント(マチ付きクッション60×45×5cm)

厚手のドレープカーテンはもちろん、約2.3倍生地を使用するfilo縫製は、生地の風合いやボリューム感を楽しみたいレースカーテンでもおすすめの縫製仕様です。
レースのような軽やかな生地では、ヒダを多くとることで生地が幾重にも重なり合い、やわらかな陰影と奥行きが生まれ窓辺に品のある美しさを添えてくれます。
日中窓辺を華やかに演出してくれるレースカーテンの印象をワンランクアップしてくれます。

レース:MM3155|トレント
レース:MM3164|ゴールデンリリーマイナー

約2.3倍の生地量が生む、豊かな表情。同じ生地を使っても、縫製仕様がが変わるだけで、カーテンの美しさは驚くほど変わります。

◎巾継ぎ位置への配慮


オーダーカーテンでは、生地を継ぎ合わせる「巾継ぎ」が必要になります。filo縫製では、この巾継ぎの位置を調整し、ヒダの根元に隠れるように配置するのが特長です。
これにより、正面から見た際に継ぎ目が目立ちにくく、柄の流れも自然に感じられます(※柄の出方を優先するため、一部対象外となる生地があります)。

◎細部にもこだわる、カーテンサイドの仕立て


filo縫製は、細部の仕立てにおいても一般的な縫製仕様とは異なる工夫が施されています。

まず、カーテンの両端(耳部分)は、通常よりも大きい3cm幅の三つ巻で仕上げられています。
これにより、生地端の安定感が増し、掛けた際のラインが美しく保たれるメリットがあります。見た目には控えめながら、使用するほど違いを実感しやすい仕様です。

また、裾や耳部分の表面には、縫い目が目立たないようすくい縫いを施し、その後手作業で丁寧にまつり上げています。 機械縫製だけに頼らず人の手をかけることで、filo縫製ならではの完成度が生まれます。

◎共布タッセルにも妥協しない仕立て


共布タッセルの紐は、丸みを持たせるためにコード芯を中に入れてカーテンと同じ生地で丹念に作りこんでいます。
カーテン本体と美しく調和し、まとめた姿にも上質感が漂います。

◎ファインウェーブ(一部生地除く)


ドレープの美しさをこれまで以上に長く楽しんでいただくために、「ファインウェーブ」を標準対応としています。(天然素材及び一部の生地を除く)
ファインウェーブ加工とは、スチームタイプの形態安定加工を採用することで、更に美しいドレープと、より長い加工効果の持続性を実現した形態安定加工です。
生地の持つ硬さや反発力による型くずれや裾の広がりを抑え、カーテンヒダの山と谷の丸みを大切に整えることにより、カーテンの吊り姿にさらなる美しさを与え、インテリア空間のクラスアップを実現します。
ファインウェーブ加工が施されることにより、お洗濯後も簡単なお手入れで美しいドレープが長続きします。

※ファインウェーブ加工は適切なお取り扱いをしていただく事により、5回の洗濯後もドレープ性は保たれます。

2. 一般的な縫製仕様との違い(比較)

ここで、filo縫製と1.5倍ヒダの縫製仕様について、比較してみます。

こだわりの生地に、より高級感を与えてくれるのが「filo縫製」です。
※縫製は生地の柄やお住いのインテリアテイスト、お好みによってお選びいただく事が可能ですので、縫製仕様にお悩みの時はご相談ください。

3. こんな方にはfilo縫製がおすすめ

filo縫製は、次のような方に特におすすめです。

・カーテンを“インテリアの主役”として考えたい方
・高級感・重厚感のある空間を演出したい方
・長く愛用できる、本物志向のカーテンを求める方


生地の魅力をより感じるため、どのように仕立て、どのような表情で窓辺に掛けたいか。
filo縫製は、そうした視点でカーテン選びをされる方にご検討いただきたい仕様です。

ドレープ:MM3144|ハニーサックル&チューリップ/タッセル:KZS273/クッション:MM3144(パイピング)

4. まとめ

同じ生地であっても、縫製の違いによってカーテンの表情や印象は大きく変わります。
川島織物セルコンのfilo縫製は、生地量、仕立て、細部の処理に至るまで、上質な空間づくりを前提に考え抜かれた縫製仕様です。

毎日何気なく目にし、開け閉めをしながら暮らしに寄り添うカーテン。
だからこそ、色や柄といった見た目だけでなく、その美しさを支える縫製にも目を向けて選んでいただけたらと思います。