4月ももう後半にさしかかり、ゴールデンウィークが近づいてきましたね。
今年はなんと最大11連休の大型連休となるそう。みなさん、ご予定はお決まりでしょうか? なが~いお休み、何をしようか考えるだけでもわくわくしてしまいますよね。
そんなゴールデンウィークの真っただ中、5月5日は「端午の節句」です。
季節の節目の日として定められた五節句の一つで、男の子の誕生を祝い、健やかな成長を祈る日。現在は、「こどもの日」として国民の祝日に制定されています。
今回は端午の節句となじみの深い、日本の初夏を代表する花のひとつである菖蒲を文様化した「菖蒲文様」についてご紹介いたします。

菖蒲は、日本最古の和歌集である「万葉集」にも登場するほど、古くから愛でられてきた植物です。
端午の節句に用いられるようになったのは奈良時代からとされており、軒先に吊るしたり、お風呂に入れて菖蒲湯を楽しんだりなど、別名「菖蒲の節句」と呼ばれるにふさわしい、様々な習慣が現代まで語り継がれています。
まっすぐに伸びる葉が魔を払う剣のように見えるため、長寿や魔よけとしての意味があります。また、「勝負」・「尚武(武道を重んじること)」と同じ音であることから、運気向上で縁起が良いとされ武士にも好まれ、甲冑や武具の模様にも用いられました。
似ている花に「あやめ」や「杜若(かきつばた)」などがありますが、花の根本の色や柄、葉の形、生息地などで見分けることができるそう。

花弁の付け根に違いがあり、あやめは網目模様があり、杜若(かきつばた)は白い筋があり、花菖蒲には黄色い筋が入っています。
生息地は、あやめは乾燥した所、杜若(かきつばた)は水の中、花菖蒲は半乾湿地と、それぞれ似ているようでしっかりとした違いがあるんです。ぜひ注意して見てみてください。
花言葉には「嬉しい知らせ」というものもあります。 菖蒲文様を身に着ければ、運気が上がり何かいいことがあるかもしれませんね。